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空き家は古い家が多く、ふすまが破れたままという状態の場合があります。
ふすまの貼り替えは職人でないと難しいし、費用も高いのでは?と思っていませんか?
実はふすまの貼り替えは、簡単に、一人でできて、襖紙も高くない(1枚分500円くらい)、のです。
時間も1時間あれば、裏表の貼り替えが可能。
くたびれた部屋の雰囲気が一新するので、費用対効果抜群です。
本ぶすま(木組み)や板ふすま(べニア製)など種類によって多少違いがありますが、今日は本ぶすまの貼り替えを紹介。
貼り方も、糊付き(再湿)タイプ、アイロン貼りタイプ、シールタイプなどがありますが、私的には一番キレイに仕上がる糊付き(再湿)タイプを取り上げます。
やり方は、
1)外枠(縁)をはずす
2)引手をはずす
3)古いふすま紙を剥がす
4)必要に応じて茶ちり紙を貼る
5)ふすま紙を貼る
6)外枠(縁)を戻す、引手を取り付ける
具体的に実例を見ていきます。
1)外枠(縁)をはずす
左右の縁は、上から金づち・木づちでたたくと、2-3センチくらいずれてからはずれます。
上下の縁は、3本くらいのくぎでとめてあるので、インテリアバールを差し込んで浮かせて外します。
意外と簡単、慣れるとすぐできるようになります。
写真はホームセンターのコーナンで配っているパンフレットの表紙の画像です。
縁に傷がつかないように、木をあてて、金づちでたたいて、左右の縁をはずしています。
2)引手をはずす
丸いへこんだ部分です。
プラ製や木製など色々な種類があると思いますが、写真は古いタイプの金属製です。
よく見ると丸いくぼみの上下に2つの細い釘(びょう)でとまっています。
専用の工具もあるようですが、私は、インテリアバールで引手を浮かせてから、ラジオペンチで釘を引き抜きます。
この作業も意外と簡単、慣れると一瞬です。
3)古いふすま紙を剥がす
表面の厚い紙(ふすま紙)のみが痛んでいる場合は、表面のみを剥がします。
下貼りは通常は茶ちり紙という薄い紙が貼ってあります。
下貼りが破れている場合はその周辺部分も剥がします。
4)必要に応じて下貼りを貼る
茶ちり紙を薄めの糊で貼っていきます。
貼り替えの場合には、下貼りが痛んでいなければわざわざ貼りなおす必要はありません。
5)ふすま紙を貼る
今回は、キレイに仕上がる糊付き(再湿)タイプを貼っていきます。
ホームセンターで購入した状態はきつく巻かれているので作業がしにくいです。
逆まきににしたり、端に軽くアイロンをあてて巻き癖を直します。
次に、広げたら、ふすまを載せて採寸・裁断します。
上下左右に1センチだけ余裕を持って線を引き、はさみでカットします。
この余裕部分をあとで直角に折ります。
既に糊がついていますので、スポンジに水を含ませて全体を濡らし、糊を復活させます。
少したっぷりめに水をつけます。
2分~3分経過し、紙が伸びたころ、ふすまをバタッと倒して貼り付けます。
裏返して空気を抜いていきます。
壁紙と一緒の要領で撫でバケで空気抜きを行います。
最初はブカブカして、表面がなめらかではないですが、乾くとピーンとするのであまり心配は要りません。(ここが壁紙とは違う)
6)外枠(縁)を戻す、引手を取り付ける
はずした方法の逆の手順で、はめていくだけです。
引手の部分は、指で押して穴の見当をつけて、八の字にカッターで切り込みを入れます。
釘(びょう)は頭が小さいので、私はポンチを使って金づちで打ち込みます。(専用の道具もあるようですが)
1時間も乾かせば、ピーンと張ったふすまが完成です。
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